対人間の仕事ではあるけれども、自然の状況や運にも大きく左右されがちな仕事ですから、悩みはつきものです。
そして、選手によって求めているものが違うことがその難しさをより増幅させます。
優勝に答えがありそうな気がしていましたが、実際に優勝してもそこにあるのは答えでは無く、達成感と大きな安心感。
「答えは無い」という結論に達しても、また次の週には悩み始めるのです。
では、なぜそんなに悩むのか?
それはきっと、キャディという仕事が好きだから。
キャディという仕事が好きでなければ、本職にしようという人はいません。
プロキャディになる理由は、何らかの形でトーナメントのキャディを経験して、この仕事に惚れ込むか、一人の選手に惚れ込むかのどちらかです。
そして、好きだからこそ常に最高のキャディを目指し、どんなに悩んでもなかなか「辞める」ということに繋がらないのだと思います。