行動でアシストする場合、結果が形になって見えるものではないので、効果があったかどうか、はっきりとはわかりません。
そのため、あれもこれも試してしまうとその効果の有無は、より一層わかりにくいものになり、それどころかそれぞれの持つ効果が発揮されない可能性もあります。
例えば、トラブルで前の組と離されてしまっている場合、急がなければなりませんが、選手の持つリズムは狂わせたくないし、気持ちが落ち込まないようにもしたいものです。そこで、大きな歩幅と遅めのリズムで歩きながら、楽しいことをゆったりとした口調で話す…といったように、それぞれに対して有効なことを組み合わせて行動します。
楽しい話は、ゆっくりとした口調よりテンポ良い口調の方がその楽しさが伝わります。
急がなければならない状況なのに、何を暢気におしゃべりしているのかと思う選手もいるでしょう。
しかし、まず、その状況で何が優先かを考え、一つのことから解決していくようにすることが大切です。