前の組と離れてしまう原因は、トラブルによるものと選手自身によるものがあります。
一人一人は与えられた時間内でプレーしていても、与えられた時間をギリギリまで使う選手が一つの組に集まってしまえば、その組は自然と遅くなりがちです。そこで、何らかのトラブルが起きれば、そこから普通にプレーして前の組に追いつくことは困難です。
当然、走ることでタイムテーブルの時間から外れないようにするのが普通ですが、自分のプレーは速いと信じている選手にとって、走らされることは気分の良いことではありません。急かされて急ぐのはプレーが速い選手ばかりで、遅い選手はマイペースという光景は実はそれほど珍しいことではなく、プレーの遅い選手が「自分は遅くない」と信じていることが多いという事実も少なくありません。
そうした中で、自分ばかりが急いでいるような感覚に苛立ちを隠せなくなる選手がいるのも仕方のないことだと思います。