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プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第124回 沖縄といえばウィークリーマンション

2009.3.16

今年も女子ツアーが開幕しました!
男子ツアーの開幕が1ヶ月以上後ということもあり、昨年同様に男子ツアーを主戦場としているキャディの多くも参戦したようです。
今回はそんなキャディの、あまり見ることのできない共同生活の風景をお送りしたいと思います。
キャディはほとんどのトーナメントで、選手と同様にビジネスホテルに宿泊することが一般的です。
ツインルームや大部屋の方が何人かで利用することにより安く済むので、そういった形での利用が多くなります。しかし、スタート時間が午前と午後に分かれてしまった場合などに、起きる時間、寝る時間にズレがどうしても出るので、疲れが溜まってきたときや、宿泊費が格安の時などは、できる限りシングルの部屋を利用するようにしているキャディが多いのではないでしょうか。
この部屋は3人部屋のようです。
この部屋は3人部屋のようです。

ところが、沖縄でトーナメントが開催される場合だけは、とあるウィークリーマンションを選ぶキャディがいます。
沖縄という場所柄、節約をしないと移動費だけで1週間分のお給料が無くなってしまいかねません。そうならないために格安航空券を利用したり、昨年1年間で溜まった飛行機会社のマイレージを上手く利用したりとそれぞれが様々な工夫を凝らして沖縄入りしてきます。
そのウィークリーマンションは数名で泊まって宿泊費を安く済ませるという意味もありますが、それ以上に大きな意味を持つのがコースまでの無料送迎バス。
そこは大会指定の選手用ホテルまで歩いて行くことのできる距離にある事から、コースまでの無料送迎バスを利用できるというお得付きなのです。レンタカーを借りる、タクシーを利用するといった余計な出費も抑えることができることから、年々そこを利用するキャディが増えているようです。

しかし、そこを選ぶ理由が経費削減だけでは無いような印象を受けるのが不思議なところ。
数年前まで開催されていた男子ツアーの場合、そういったコースまでの無料送迎バスなどは無く、そこに宿泊するメリットはそれ程感じられません。
選手が泊まるような那覇の中心地からは少し離れた場所に位置するので、どなたか選手に頼んで乗せて帰ってもらっても、途中で降ろしてもらわなければならないなど少々面倒な所。それならなぜそこを選ぶのか?

くつろぎの時間。
くつろぎの時間。
こういった時に参考になるような情報を聞くことができたりします。
奥は高橋大輔キャディ、手前は大先輩の森本真祐キャディです。
沖縄で大会が開催されるのは現在では開幕戦のみ。数年前の男子は年の最後でした。つまりは1番疲れを感じにくい週。そんな少し普段とは違うワクワクしたような気持ち。
そして、沖縄という場所。
思わず台所に立って自炊してみたり、掃除機をかけてみたり。
経費削減と称して、年に何度も経験できない共同生活を楽しむことのできる場所が、沖縄にはあるようです。
大輔君、料理中?明らかにやらせです。
大輔君、料理中?明らかにやらせです。
 
次回更新予定:2009年3月23日

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